上前歯に隙間を作る期間でした
今回は矯正開始の2016年11月から
矯正装置を変える前 2017年6月までの
経過写真とビフォーアフター写真を
載せます。
非抜歯矯正の前半、
上前歯に隙間を作る期間でした。
期間は約半年。
このとき使用した矯正装置は
カリエール・ディスタライザー
(カリエールモーション)と
顎間ゴムになります。
『極力、歯を抜きたくない』という希望で
この装置を使って非抜歯矯正が
スタートしました。
そもそもカリエール・ディスタライザーとは
噛み合わせ矯正も可能にする
この装置は犬歯から後ろの奥歯を
奥 = 喉側へ けん引します。
それによって犬歯含む前歯には
少しずつ隙間ができていきます。
その隙間をブラケットワイヤーで
閉じて前歯を下げるのが
私のプランでした。
本来なら抜歯をしてスペースを作るのを
この矯正装置を使えば歯を抜かずに
奥歯を奥へと遠心移動させることができ、
前歯に隙間(スペース)を作ることが可能です。
※この装置が使えるか否かは
精密検査の結果や先生の判断になりますので
矯正歯科でご相談をお願いします。
また、私は1歯対1歯咬合という
上下の歯の先端が重なっている
不正咬合でした。
犬歯より後ろの歯を奥へ移動させることで
理想の噛み合わせといわれる
1歯対2歯咬合 = たがい違い咬合に
することも目的としていました。
ですので私の非抜歯矯正前半は
前歯に隙間を作ると同時に
噛み合わせ矯正も兼ねていました。
顎間ゴム(エラスティック)と併用
カリエールは顎間ゴム(エラスティック)と
セット使用なので
1日3~4回のゴム交換を毎日行いました。
最初の1ヶ月はクマのゴム、
その次からはクーガのゴムを使いました。
ゴムかけをサボることはなかったので
予定通り半年で理想の噛み合わせとなりました。
経過写真
噛み合せの変化
上の犬歯の位置が下の歯と歯の間まで
移動しています。
1歯対1歯咬合から
1歯対2歯咬合(たがい違い咬合)へと
変化しました。
前歯
1歯対2歯咬合になっていくに連れ
前歯の先端同士が噛み合わなくなりました(^^;)
豚のしょうが焼きが前歯で噛みきれず
地味に辛かったです。
また、犬歯の横に隙間ができる予定が
私は前歯全体に均一に隙間ができました。
こんな感じで前歯全てに隙間が出来ました。
ビフォー・アフター写真
こうやって並べて比べると違いが一目瞭然。
歯の見える面積は変わりません。
前歯の隙間が愛くるしい。(黙れ)
正面写真は変化が分かりづらい。
Eライン(エラスティックライン)は変化がありません。
それもそのはず。
前歯を引っ込めてないので…
と思ったら次の写真で仰天しました。
この変化が1番驚いて、1番嬉しかったです(^-^)
前歯が少し後退しているのが分かります!
犬歯より後ろの奥歯をのど側へ
けん引しただけなのに
なぜか前歯も下がりました。
前歯の引っ込みは全然気づかなかったので
比較写真を見て本当にびっくりでした。
解説
出っ歯な自分がこの装置を使って非抜歯矯正が出来た理由
上の歯の親不知が先天的になかったから
親不知がなく
上アゴの骨と1番奥の歯の間に
僅かなスペースがあったことから
そこへ奥歯をけん引させることが
可能でした。
出っ歯でも非抜歯矯正は可能ですが…
この装置の適応例は3~5mmの出っ歯。
ピンクの矢印(⇔)の距離が
3~5mmの方に適しています。
私は何mmあるかは知りませんが
どうみても5mm以上はありそうな
重度の出っ歯です。
そんな重度の出っ歯でも
この装置を使って
非抜歯矯正は出来ました。
非抜歯矯正は出来ましたが
精密検査のときに先生から言われたのが
前歯に隙間が空くといっても
歯1本分に比べて小さいので
前歯の引っ込みは抜歯矯正に比べて
少ないです。
でした。
簡単に言うと
劇的な変化は見られないよ
ということで
歯の引っ込み具合を見て
抜歯矯正に進むか否かを
決めることにしました。
まとめ
カリエール・ディスタライザー
・犬歯から後ろの歯を後ろ = 喉側へ
遠心移動させることによって
前歯に隙間を作る
・噛み合わせの矯正もできる
使用期間は4~6ヶ月
・ワイヤー矯正やマウスピース治療前の
前座として使用
・短期集中で歯を移動させるので
矯正治療の短縮が見込める
出っ歯での適応例は3~5mm
私の様に重度な出っ歯でも治療可能だが
出っ歯の引っ込みはあまり期待できない。
(場合によっては抜歯矯正へと進む。)
顎間ゴム(エラスティック)とセット使用
顎間ゴムを先生の指示通りに
交換・装着しないと効果が発揮できない。
( =歯の動きに変化が現れにくい)
私の通っている矯正歯科の先生曰く
「サボっていたら分かります。」
ゴムかけを続けられないときは
先生に相談して治療プランを
練り直してもらう。
顎間ゴム(エラスティック)まとめ
・小さな輪ゴム
・ゴムの種類によって大きさや弾性が変わる
・1日3回 、食事や歯磨きのタイミングで交換
※症例や先生の指示によって変わる場合があります
私は歯磨きのタイミングで交換していました。
食事中はつけっぱなし。
理想の装着時間
・1日18時間以上
交換回数よりもゴムをかけている時間の方が重要
感想
矯正をはじめる前、
3箇所の矯正歯科に足を運びました。
= 無料カウンセリング
最初の2件で
「あなたの出っ歯は非抜歯では無理」
と言われ、
(やっぱそうだよね…)と思いながらも
医療が発達して歯を削らない方法で
矯正ができるようになってないかなー
なんてことを考えながら
向かった3件目。
先の2件で『抜歯矯正』と言われたけど
駄目元で、
本当に駄目元で
「非抜歯では出来ませんか?」
と訊ねたら
「うちではこういう装置を使います。」
装置コト
マ?!
え?え?え?!
非抜歯で出来るん?!
嘘でしょ?!!
しかも歯を削らないで出来る非抜歯矯正。
す、凄い。
画期的。
感動。
衝撃でした。
駄目元で聞いてみて良かった…。
本当に嬉かったです。
「非抜歯では出来るけど、劇的な変化は見られない」
と最初に説明を頂いた通り
私の出っ歯では劇的ビフォーアフターには
ならなかったけど
むしろこの非抜歯矯正の結果を見て、
自分も納得して
自分の意志で抜歯矯正へ進むことを
決められたことは
とても良かったと思います。
ここまで読んで下さり
ありがとうございました(^-^)
---管理人用メモ---
2018年3月28日 初回投稿
同年7月30日 更新
2020年10月 投稿日変更
続きを見たい方はコチラ↓
2017年6月 ~ 同年11月(非抜歯矯正終了)まで
非抜歯矯正 開始時と終了時のビフォーアフターを見たい方はコチラ↓
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