音がチェーンソーで もはや工事
とうとうやってきてしまった
ラスボス = 埋没横向き親不知 の抜歯手術。
今回は右下で生えようとして
歯茎に穴があいている状態。
ただし、
埋没で横を向いて埋まっている状態なので
今日の3Dレントゲン撮影の結果次第では
大きな病院に回される可能性も
無きにしも非ず。
いずれにしろ浮かない気持ち、
気が重くて仕方がない中
16時からの診察だったので
いつもは15時までの勤務を
1時間短縮し、14時で退勤。
自宅に着いたら大急ぎで
サバの味噌煮を作り、
チャーハンを作り、
ウインナーを数本炒めて食べました。
そう、抜歯後1週間は食事に難儀するため
今のうちに食べたいものを
食べておこうという作戦です。
たらふく食べてお腹一杯。
歯磨きをして、少し早めに出発。
はあ…気が重い………。
抜歯の記録
到着して受付で同意書を渡されます。
同意書をよく読みサインをして返します。
そこから間髪入れずで呼ばれました。
まずは3Dレントゲンの撮影。
初診でおなじみの
パノラマレントゲンと同じ撮影機器でした。
今回は顎を乗せて頭をバンドで固定され
両手でバーを握る方式でした。
器械がぐるっと頭周りを一周します。
それが終わると診察室へ移動。
椅子に座ると今日の担当医が挨拶にきます。
女医さんでした (゚∀゚)
名札には『歯科医師』となっていたので
口腔外科医ではないのかな?
局部麻酔
「奥深くまで効く麻酔を打ちますね。」と言われ
局部と周辺にプスプス打ちます。
麻酔のあのチクッとする痛みが
全くありませんでした。
麻酔が効く間に抜歯の流れを説明
麻酔が効くまでの間
「今日の流れについて説明しますね。」と
パノラマレントゲンと
先ほど取った3Dレントゲンの写真を
見せてもらいながら
抜歯の流れを説明してもらいます。
「横を向いているのでまずは頭をカットします。
その為には歯茎を切開するのと
手前にある骨も少し削ります。
これを削らないと歯が見えないので。」
(ふむふむ) ※心の声
「頭をカットしたら
残りの根っこの部分を
取り除いていきます。」
(ふむふむ) ※心の声
「こんな感じで進めいきます。」
「横向いているので時間はかかりますが、
問題なく終わると思います。」
「神経からも離れているで
神経を傷つけることはないと思います。」
なんか不安なんだけど。
他にも細かいことを
説明して下さったのですが
語尾の大半が「~と思います。」で
(え?本当に大丈夫?)と
今まさに、
抜歯を始めようと診察椅子の上に座って
麻酔を打たれた状態なのに
一気に不安が押し寄せました(^^;)
不安に押しつぶされそうな中、
診察台を倒し、顔にタオルを当てます。
舌の横が痺れているかについて聞かれました。
「痺れていたら麻酔がしっかり効いている
証拠ですのでね(^^)」
はい…(泣)
抜歯開始
まず始めに切開し、
横に(歯茎を?)ペロンと広げています。
「では、始めていきますね。」
で、
ギュイイイイイイイイィィィィン
ガガガガガガガガガガ
骨を削る音と焦げ臭い匂いがします。
お お お おいおいおいおいおいおい
めっっっちゃ怖いんだが
Σ(ll゚Д゚ll)
少しずつ休んでは
ギュイイイイイイイイィィィィン
ガガガガガガガガガガ
少しずつ休んでは
ギュイイイイイイイイィィィィン
ガガガガガガガガガガ
音がチェーンソー…
手術というより
工事?
少しずつ削っては止め 削っては止め、
そうこうしているうちに
スケーラーのようなものでホジホジしたり
つまみ出している様子が伝わります。
※顔はタオルを被され
目を瞑っていましたが
手の動きは感じられます。
(今、頭の部分を削って取ってるんだろうな~)
と思いながらその後も続く
ギュイイイイイイイイィィィィン
からの~
器具を使ってつまみ出したり
引っ張り抜こうとする
ギュイイイイイイイイィィィィン
からの
器具を使ってつまみ出したり
引っ張り抜こうとする...
これが延々と繰り返されます。
途中、パキッやミシッといった音もしたので
(粉砕して取り除いてるんだろうな~)
(歯の粒もデカイんだろうな~)
という想像と
いつ終わるの?
という疑問。
音は怖いし、
ずっと口を開けたままでしんどいし、
手の動きから
まだ頭すら取れていない状況のが分かるので
(これ…まだ当分かかりそうだよね…)
と心の中で半べそ。
途中、器具の交換かなにかで
休憩時間が入ったので
「あとどれくらいですか?」
と聞いたら
「今ね、やっと頭が取れたところ。」
「思ったよりも歯が骨に
ぴったりくっついてるから
ちょっと時間かかるかも。」
あ、ハイ…(泣)
後半、根っこの抜歯へと移ります。
ギュイイイイイイイイィィィィン の音が
さっきまでと変わり
少し軽い感じの音になりました。
根っこの方に取り掛かってからは
「引っ張りますね。」
と言われ、
歯を挟んでグググ…と
強く引っ張られる回数が多かったです。
強く引っ張られると当然、
アゴも持っていかれますが
小臼歯の抜歯の時のように
力づくで引っ張られることはありませんでした。
(事前に右アゴに顎関節症の症状が
あったことを伝えていたので
それを考慮して下さったのか、
はたまた女性の力ではあれが限界だったのか…。)
途中、
「今、歯をグラグラさせているところなんですが
思ったよりも骨にピッタリとくっつていて
なかなか動かないので
もう少し削りますね。」
と言い、
ギュイイイィィィン と削って
つまみ出す、
ギュイイイィィィン と削って
つまみ出す、
ちょっと削ってはつまみ出す、
これをただひたすら繰り返していました。
前半の頭の部分よりも
削る → つまみ出す...の
削る時間のスパンが短く、
処置時間も頭を取るときよりも
1.5倍くらい長く感じました。
そうこうしているうちに
徐々に痛みが出てきました。
先生も察して下さったのか
「痛いですか?」
「はい。」
「じゃあ麻酔足しますね。」
で麻酔プスプス。
麻酔が切れる時間内に終わらないって
よほど長丁場なんだなー
と。
そして、向きを変えて削り始めたので
(ああ…やっと終わりに近づいてきたのかな)
と安堵。
先生も
「もうね、あとは抜くだけですからね。」
と言っていたのが
そこからまだ削るではないか。
その後もしばらくは
削っては つまみ出し、
削っては つまみ出しの
繰り返しで
(全然終わらないじゃん………)
と再度半べそ。
そして「ヨシ」という先生の声で
(あ、終わった…?)
「全部取り除きました。
骨にピッタリくっついていたので
思ったより時間がかかりましたが
無事終わりましたよ(^^)
後は縫うだけですからね。」
いやっほおおお~~~
\(^o^)/
謎の開放感。
丸めたガーゼを噛んで椅子を起こします。
以下、先生の説明。
「これで終わりです(^-^)
長時間になってしまいましたが
抜歯そのものは問題なく終わりました。
思った以上に
歯が骨にしっかりくっついてたので
歯の周りの骨を
少しずつ削っては取り出したので
結構削りました。
なので相当腫れると思います。」
先生からの注意
・ガーゼは30分くらい強く噛むこと
・お酒、刺激物、抜歯当日の激しい運動、長湯 は禁止
・歯磨きは問題なくやってもらって大丈夫
・縫合に関しては、
表面のみを縫ってあることから
隙間から食べカスが入るかもしれないので
歯磨きやウガイで予防する
「全体的にキツキツに縫ってしまうと
○○の逃げ場がなくなってしまう~・・・」
とおっしゃっていたのですが、
確か
『血の逃げ場がなくなってしまう~ 』と
言っていたような…。
切開した歯茎を閉じて
その部分だけを縫合した
と解釈しました。
「一週間後に抜糸に来て下さい。」
と言われました。
治療にかかった時間
手術開始で椅子を倒されたのが16時10分。
終わって椅子を起こされたら17時10分。
ぴったり1時間。
長丁場でした。
抜歯費用
保険適用で7,660円でした。(薬代含む)
術後経過(当日)
痛みについて
診察台から降りたときから
ズーンズーンと鈍痛がありました。
お会計を待つ間にズキズキと
本格的に痛みが増してきたので
歯医者を後にしたら
目の前にあるスーパーで
ミネラルウォーターを買い
車の中で鎮痛剤を飲みました。
車で5分の距離なので
自宅に到着する頃には
痛みもおさまり、
その後も鎮痛剤が効いていたのか
就寝時まで痛みは出ませんでした。
止血までの時間
『30分強く噛む』ということで
お会計を済まし、
スーパーでミネラルウォーターを買い
車に乗る、
これでだいたい20分経過していました。
上述した通り、痛みが増してきたので
鎮痛剤を飲みたくて
その為にはガーゼを取らないと行けないので
30分待たずにガーゼを取りました。
ガーゼには血がついてましたが
少なかったです。
口の中に血の味が広がることもなく
恐らくピタッと止血したパターンでしょう。
まとめ
埋没横向き親不知の抜歯は
1.歯茎を切開
2.手前の骨も少し削る
3.頭の部分を切除抜歯
4.根っこを抜歯
5.縫合
の順番で処置時間は約1時間。
・ガーゼを噛む時間は約30分
私は鎮痛剤を飲みたかったので
20分で外してしまいましたが
止血していました。
・縫合したので1週間後に抜糸する
感想
抜歯の途中、こまめに
「口を閉じて下さい。」「楽にして下さい。」と
数秒の休憩を挟みながらも
約1時間ずっと口をあけっぱなし。
埋没横向き親不知の抜歯は大変と聞くけど
本当の本当に大変でした。
終わってからどっと疲れが出ました。
右アゴの顎関節症の症状は
矯正を始めてからは落ち着いたものの
『歯を抜く際に強く引っ張られたら嫌だな~』
『せっかく調子が良いのに
これでまた顎関節症の症状が出たり
酷くなったら嫌だな~』
と、そちらの面でも不安がありましたが
先生の力加減が絶妙で
無理矢理ぐいぐい引っ張られることもなく
引っ張られても
アゴを持っていかれるほど
強い力ではなかったので
良かったです。
その分、削っては つまみ出す...を
延々と繰り返していました。
親不知を見たかったけど…
診察台を降りると衛生士さんに
「歯は処分しておきますね。」
と言われたので
「すみません、頂けないでしょうか。」
と訊ねたところ
「それがですね、ほとんど残っていなくて…。
砕きながら取り出したので
こんな感じで小さな欠片ばかりなんですよ」
と残念そうに言われて見せてもらったら
根っこの一部と思われるものと
その他に点々と歯の欠片があっただけ。
頭の部分は途中で捨ててしまったそうですが
いずれにしろ木っ端微塵で渡せない状態、
原型を留めていませんでした。
頭の部分だけでも見たかったけど
いたしかたない。
(きっと歯の粒はデカイであろう。)
さ、寒い…
歯医者に到着して
同意書にサインして
3Dレントゲン撮影をして
ここまでは良かった。
診察に呼ばれるほんの僅かな間に
急激に体が冷えてしまい、
診察台に上がるときは
ガクガク震えるくらいに
寒くて寒くて仕方がありませんでした。
服装はいつも通り、
雨が降っていたせいか
肌寒さは感じましたが
なんでこんな急に体が冷えるの?!
っていうくらいあっという間に
体温を奪われました。
コロナの影響で診察室も窓が全開で
それが冷えを助長して
我慢しきれず
「す、すみません、窓閉めて頂けないでしょうか…?」
「ものすごく寒くて…」
と打ち明けたところ、
窓は感染症のことを考えると
閉めるわけにはいかず、
窓は開けたままで
暖房をつけて毛布をかけて頂きました。
しかも2枚。
それでも寒くて寒くて
抜歯開始直後の
ギュイイイィィィン ガガガガガのときも
足はブルブル震え
手指も冷え切ってました。
後半に差し掛かる頃に
ようやく手足も温まってきて
落ち着きました。
よりによって長丁場の抜歯のときに
こんなことになるとは思わず
左下の親不知抜歯のときは
当日の気温チェックと防寒対策を
しっかりしていこうと思いました(笑)
次は抜歯1週間の経過記録です。
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