そもそも口腔外科ってなにをするの?
歯科は歯の治療を行うの対し、
口腔外科は
・口の中 = 口腔内
・顎の周辺 = 顎顔面・頸部
の治療や外科手術を行います。
お口の内外と周辺一帯の面倒をみるのが
口腔外科にあたります。
パッと思いつくのが
・顎関節症
・埋没した親不知の抜歯
・口内炎
でお世話になることが多いのではないでしょうか。
これ以外にも
・神経や動脈に近い抜歯 ( = 難易度の高い抜歯)
・ 口唇口蓋裂
・口腔内の良性・悪性腫瘍の摘出
・顎の変形症や顎骨の骨折の治療や手術
など、難易症例の外科治療及び手術があります。
日本では 歯科医 = 口腔外科医 がスタンダード
医師のライセンスには2種類あって
医師免許と歯科医師免許です。
それぞれ別の国家資格になります。
日本では医師免許か歯科医師免許の
どちらかを取得していれば
口腔外科の診療が可能です。
口腔外科は外科の一分野でもあるので
医師免許でも診療ができます。
とはいえ、その様な例はごく稀で
歯科医師免許を持っている医師が
口腔外科を担うのが圧倒的です。
『歯』と『口』は歯学の分野なので
必然といえば必然ですよね。
ちなみに、ドイツやフランスは
医師免許と歯科医師免許の両方を取得
( = ダブルライセンス)
していないと口腔外科医になれません。
口腔外科の専門医制度について
以前、矯正歯科の専門医制度について書きました。
→ 矯正歯科の選び方 | 歯医者さんの専門医と認定医について
これと同様、口腔外科にも専門医制度があります。
口腔内の治療や手術の知識・経験が豊富な歯科医(又は医師)を
探す参考になります。
認定医と専門医の違い
おおまかに説明します。
認定医
・医師免許または歯科医師免許を取得後、3年以上学会に所属
・通算3年以上の研修を積んでいること
専門医
・口腔外科認定医であること
・6年以上学会に所属する者
・通算6年以上にわたり口腔外科の診療に携わっていること
認定医・専門医のさらに上を行く、
指導医についても記載しておきます。
指導医
・口腔外科専門医であること
・12年以上学会に所属する者
・ 通算12年以上にわたり口腔外科の診療に携わっていること
・口腔外科専門医 取得後3年以上、口腔外科の診療に携わっていること
まとめ
指導医>専門医>認定医の順に
治療や手術の知識や経験が豊富ということになります。
今回はコチラの学会を参考にしました。
※いずれも外部リンク
[公式] 公益社団法人 日本口腔外科学会
[公式] 日本口腔外科学会専門医制度規則 ※PDF
あくまでも目安・参考までに
矯正歯科医の認定医・専門医と同じで
学会に所属していないお医者様もいらっしゃるかと思います。
口腔外科の治療に特化している判断材料にはなりますが、
腕の良し悪しは分かりません。
認定医・専門医はあくまでも目安・参考として
それ以外にも口コミを見たり聞いたりして
ご自身と相性の良いお医者様に巡り会えるのが1番です。